こんにちは。表参道HAKUデンタルクリニックの白です。

1年は本当に早いもので今年もあと2か月を切りました。
まもなく忘年会シーズンにも突入しますので皆様体調管理にはお気をつけください。

今回ご紹介するのは↓のスキャンボディ。
最近は専門的な投稿が多くて一般の方にはなんのことやらですが、これがかなりの優れものなんです。このスキャンボディを使用することにより今まで患者さんにとって大変だったインプラント治療の際の型取りがとても楽になるんです。

ではスキャンボディを使ったインプラント症例を1つご紹介します。
↓は通常に従いCT撮影・口腔内スキャナー(Trios3)によるデータからシミュレーションを行い、サージカルガイドを作製します。

これは術前の状態。

サージカルガイドの装着。歯ぐきの切らない(フラップレス)でインプラントを埋入します。

↓はインプラント埋入直後。サージカルガイドを使用したフラップレス埋入のため、出血もなく痛み・腫れも少ない治療方法です。

インプラントと骨の固定も良好でしたので約2か月後に型取りをおこないます。
通常の型採りはインプレッションコーピングというインプラント専用のネジのようなものをインプラントに固定してシリコン印象材で型取りをおこないます。まーこれが結構しんどいもので患者さんにはいつも頑張ってもらいます。
今回は新しい技術のスキャンボディを使用することにより口腔内スキャナーでデータを撮るだけで終了です。この一回の作業でインプラントの土台(アバットメント)から被せもの(上部構造体)まで一緒の作製することができます。

こちらはコンピューター上での作業です。スキャンボディを認識し、インプラント体とマッチングさせます。

適切な土台(アバットメント)を設計し被せものも同時につくります。

↓は完成した土台と被せもの。それぞれ一人ひとりに合わせてカスタマイズされています。

最終上部構造体の装着時の状態です。
歯ぐきを切らず、型取りをすることもなくここまで仕上げることができました。
現時点ではスキャンボディで対応できる歯科医院は限られますが、数年内にはインプラント治療のスタンダードになることは間違いないとおもいます。

日々進歩するデジタルの世界ですが、歯科治療において患者さん・歯科医にとって共に有益な治療方法と言えるでしょう。

 

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