こんにちは表参道HAKUデンタルクリニックの白です。
暑い毎日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は3Dプリンターのお話。
皆さんも一度は耳にしたことがあるとおもいますが、あまり身近にある物ではありませんよね。
以前はrapid prototyping(ラピッドプロトタイピング)と言われ試作品をより早く作るためのものでしたが、近年では手軽に商品を作ることができるものになり価格も手頃なものがでできました。
歯科業界でも3Dプリンターは活用されていましたが価格が高いため一般歯科医院では手が出るものではありませんでした。
しかしようやく歯科医院や小規模歯科技工所でも使える商品が世に出てきました。
先日歯科用3Dプリンターの勉強会に参加してきたのでその一部をご紹介します。

3Dプリンターは作製方法により光造形方式、熱溶解積層方式、粉末積層方式、インクジェット方式の4つに分類され、今回のセミナーでは現在主流となっている光造形方式の中のSLA方式のプリンターを使用しています。
↓の模型は歯科用コンパクト3Dプリンターで作成したものです。
こちらは顎骨の模型。とてもリアルに再現されています。

こちらは被せもの(クラウン)を作るための作業用模型。

こちらはインプラントを埋入するためのサージカルガイド。

こちらは部分入れ歯を支えるフレーム。これをもとに鋳造することができます。

どうでしょう。素材を変えるだけで様々なものを自由に作ることができます。
余談ですが世界で初めて3Dプリンターの元となる光造形法を発明したのが小玉秀男さんという日本人とのことです。
1980年に特許を出願したのですが残念ながら取得はできず1986年にチャック・ハルが特許を取得したそうです。

ますます進化するデジタルデンティストリー。毎度のことですがすごい世の中になったものです。