こんにちは。表参道HAKUデンタルクリニックの白です。
12月に入りますます寒くなってきましたが、皆様元気におすごしでしょうか。

先日、他歯科医院の先生からのご紹介で「破折ファイルの除去」の依頼がありました。
いわゆる根の治療・根管治療においてたまに起こるのがファイルの破折です。
破折ファイルの大きさ・部位により除去の必要性や難易度が変わるのですが、ここで活躍するのがマイクロスコープといわれる実体顕微鏡です。

ひと昔前ではマイクロスコープを設置している歯科医院は限られていましたが、ここ数年で多くの歯科医院でマイクロスコープが普及しているようです。
今回の破折ファイルの除去には従来の裸眼による治療ではあきらめてしまうことが多いのですが、マイクロスコープを使いこなすことにより今まではできなかった治療を可能にします。

↑こちらが術前の破折ファイルの状況です。
下顎大1大臼歯の近心根に破折ファイルがあるのですがこれを除去していきます。

まず歯科用3D CTを撮影して三次元的な形を把握することが重要です。
この場合、根の湾曲と下顎管に近接に注意が必要です。

っというわけで無事にファイルの除去ができました!
今回は破折ファイルが結構太かったのでしっかりと根に食い込んでいたため、なかなかファイルが動かなかったのですが時間をかけ根気よく頑張りました。

↑こちらが除去したファイルです。
今回はマイクロスコープのお蔭で無事に除去できましたが、患者さん・紹介元の先生の期待に応えることができてよかったです。
僕がいうのもなんですが本当に歯医者さんの仕事って細かいですねー。

では今年も残すところ少なくなってきました体調管理には気をつけて頑張っていきましょう!!

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